2014年4月3日木曜日

フィラリア予防注射薬

こんにちわ 院長 田村です^^

最近、患者様からのお問い合わせが多い、「フィラリア予防注射薬」についてです。

ブログには専門的な難しい事は出来るだけ書かないようにしていますが、ご覧の方も多いと思いますので、私なりの考えを載せておきます。

皆さん、フィラリアという心臓寄生虫はご存知ですよね?

この寄生虫は蚊が吸血時に媒介する怖い病気です。

蚊は撲滅するのが困難なので、進入してきたフィラリアの幼虫を退治するのがフィラリア予防薬※の役目です。

蚊の発生時期や、地域の蔓延度によっても予防時期は若干異なるので、それぞれのかかりつけの先生に投薬期間はお聞き下さい。

さて、その薬の種類ですが、各薬剤メーカーから様々な薬剤及び剤形が販売されております。

動物病院では、その先生の判断により使用商品は異なるでしょう。

・錠剤
・チュアブルタイプ(おやつ)
・スポットオンタイプ(皮膚に付ける)
・注射薬

大まかに分けるとこんな感じです。

上から3つのほとんどが、1ヶ月に1回の投薬が必要です。

最後の注射薬が、今回の本題です。

現在1回の注射で、1年間の効果が期待できる薬剤が発売されています。

飲ませ忘れがなくていい薬ですよね?

採用されている動物病院も少なくありません。
(ちなみに注射料金はおおよそ1シーズン分の飲み薬と同等にされている病院がほとんどだと思いますので^^)

当院でも注目していますが、
大変申し訳ありません、個人的判断ですが、今のところ安全性に疑問があり、採用に至っていません。

当院の患者様は、大変恐縮ですが、従来の毎月飲ませるタイプの錠剤かチュアブルタイプで処方となりますので、ご理解の程よろしくお願い致します。

今後、くどいようですが、私の判断でこれは処方しても大丈夫かな、と思いましたら採用するかもしれませんので、その際にはよろしくお願い致します。

※「フィラリア予防薬」と呼んでいますが、実際は「フィラリア駆虫薬」です。
進入してきた幼虫を1ヶ月分まとめて駆虫します。
体に入った幼虫は脱皮しながら成長し、少しずつ心臓へ向かいます。脱皮が進むと強力な薬を使わないと駆虫できなくなりますので月に一度、薬を飲ませるのです。さらに、駆虫ですので、3月などに先立って薬を飲ませる必要はありません。蚊の発生からやや遅れて開始し(5月)、最後は12月まで飲ませるのが安全でしょう(当院周辺の地域では)。
11月や12月に飲ませ忘れる方がとても多いですが、飲み始めよりも飲み終わりが重要な意味がわかりますね^^


診察待ちの。。。






診察の順番待ちのLeo君☆

とっても可愛かったので思わずパシャリ!!